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2016 7月のオット
良心はいたむが。
学生の頃から、20年以上もオットが通うトンカツ屋。
「僕には漬物は要りません」と店主に伝えた。
漬物は嫌いだから、せっかく定食につけてくれても
残してしまってもったいないから。
店のためによかれと思ってのことだったが、
そう伝えた次のときから、
店主は漬物の皿にわざわざオットの好きな
貝柱のフライをつけてくれるようになってしまった。
何度も遠慮したけれど、それはずっと続いている。

ところで。実はオット、
ぬか漬けの乳酸菌がいいらしい と
ヨメがぬか床に手を出したのをきっかけにして
イヤイヤながらも漬物が食べられるようになった。

久しぶりに、その店で食事。
やはり出てくる、貝柱フライのついた特製定食。
いつものように喜んで食べはじめるオットに
「漬物大丈夫になった、って言わないの?」とヨメ。
「ううっっ…」と詰まったオット、
悩んだ末に消え入りそうな声で「…言わない…」。

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