2013 8月のオット
こんな夜もある。
イビキがうるさいオットの肩口をぺしぺし叩く。
「ありがとう、大丈夫だよ」と寝言を言うオット。
止まったイビキが、すぐまた再開。ぺしぺし。
「ありがとう、大丈夫だよ」 また同じ寝言。
「何がありがとうなの?」
「起こしてくれてありがとう」
「起こしてるわけじゃないんだけどね」
「そうなんだ、ありがとう」
「イビキ大魔神を退治しているのです」
「そうか、そうか。ありがとう」
「お礼言わなくていいから静かにしてください」
「うん。ありがとう。グガー」 イビキ再開。
ちょっと面白かったが、
イビキはどうにも止まらなかった。
頭を撫でるとなぜか止まるのだが、
撫でっぱなしでいないといけないので
ヨメが寝られないのには変わりがない。