2004 10月のオット
捨てたくない。
オットは「何でもとっておく人」だった。
未練なく、何でも捨てる
(時には要るものまで勢いで捨てて困ってしまう)ヨメとは違い、
もらったプレゼントの包装紙、リボンまでとっておく人だった。
しかしオットも、二度と行かない店のポイントカードや、
口座から引き落としの済んでいる公共料金の控えなどなど、
ヨメに「これ要るの?」攻撃をされ、
「いいよ…要らない(しぶしぶ)」を繰り返し、
捨てることにだいぶん慣れてきていた。
久しぶりに「捨てない」と言ったのは、
ドイツ土産のコーヒーが入っていた、缶。
大切な友人の新婚旅行のお土産だったからだろうか。
久しぶりだったこともあって、
ヨメも「とっておいて、何に使うのよ」攻撃を控えた。
缶がダイニングテーブルに放置されて三週間後、
もう一度「要る?」と聞いてみたら
「…要らない」。と苦笑い。
気持ちの整理がついたのね。