ある日、ヨメは体調が悪かった。
「ごめんね、今日はご飯支度してないんだ。何か食べに行こう」
「いいよ、何食べようか。調子良くないんだったら軽めのものがいいかな？」
「いや、そうでもないよ、がっつり食べられるよ」
そう言ったら、かなり受けた。
『がっつり』という言葉が気に入ったらしい。

後日、友人夫婦と食事をすることになり
お腹の空き具合を尋ねられたオット、
「がっつり食えるよ」と早速使うが
「じゃ、焼肉でも行こっか」とあっさり流される。
なんとなく寂しそうな顔に見えたのは
ヨメの気のせいだろうか。